IntelとAMDって何?CPUの見方、性能について解説

https://wccftech.com/intel-ice-lake-coffee-lake-amd-ryzen-7-2800h-vega-20-gpu-cpu-leaks/より引用


CPUとは、英語の「Central Processing Unit」の頭文字をとったもので、日本語では中央演算処理装置といわれるものです。このCPUは、パソコンのデータの処理や計算を行ういわば人間の頭脳の部分であり、パソコンの性能を決める最重要なパーツです。

そして、タイトルにあるIntelとAMDはパソコン用のCPUを設計・販売している2大CPUメーカーです。このメーカの他にもクアルコムなどスマートフォンのCPUを設計しているメーカーやサーバー用のCPUを設計しているメーカーもあります。(IntelもAMDもともにサーバー用のCPUも設計・販売している)今回は、その中でもパソコンので用いられるCPUのメーカーである「Intel」と「AMD」についての紹介とCPUの性能や特徴・番号や記号の見方について解説していきます。

目次
●長年のライバルだったIntelとAMD
 ○64ビット命令セットの対応とクロック競争
 ○新たな設計で成功したIntel
 ○打倒IntelのAMDのRyzen
●IntelのCPUの見方と性能
 ○Celeron
 ○Pentium
 ○Core m
 ○Core i
 ○Core X
 ○Xeon
●AMDのCPUの見方と性能
 ○番号の見方
●最後に

 長年ライバルだったIntelとAMD

IntelとAMDは冒頭に紹介した通り、パソコンのCPUを設計・製造・販売する2大メーカーです。この2つの会社は、昔から、互いに性能や機能の面での対立を繰り返し互いに性能向上を果たしてきました。

 64Bit命令セットに対応、クロック競争に勝ったAMD

IntelとAMDはお互いに性能の面や機能の面で対立し互いに性能向上を果たしてきましたが、その中でも大きく歴史に残るような対立が残っています。

まず、AMDはIntelとのCPUの性能での競争で、その当時はCPUの周波数が高いほど高性能であるとされていたためまだ現在のような高クロックなCPUがない時代なので1GHzを目指してCPUのクロック競争をしていました。

AMDは、Intelとのその対決に勝利しました。この周波数の競争の時代では、CPUのクロックが1GHzを突破したことはとてもすごいことでした。

また、同時期にAMDは現在では主流である64ビットの命令セットに対応しました。

64ビット命令セットと32ビット命令セットの比較イメージ


64ビット命令セットとは64ビットでの処理ができるということでその当時のPCはすべて32ビットで処理をしていたので64ビットになったことで一度に処理できる命令が倍になったことになります。32ビットCPUでは64ビットの処理を一度2分割して32ビットの命令2つにして処理する必要がありましたが、この64ビット命令セットの対応によりCPUは進化しました。

この時代のIntelは周波数をあげることに専念しすぎておりそれにより発熱問題など多くの問題を抱えていたため64ビット命令セットの搭載は遅れました。

 新たな設計により誕生したIntel Core 2Duo Core 2Quad Core iシリーズ

Intelも、AMDの新命令セットの搭載や高クロック化に遅れてばかりではいませんでした。

Intelは、発熱やクロックの問題、その当時AMDがクロックよりもクロック当たりの性能の向上に努めていた点やデュアルコア化などの点から新たなCPU開発に乗り出していました。

Intelは、新たな設計のCPUとして、PC好きの人ならば誰でも知ってるであろうCore 2 Duoシリーズの販売を開始しました。その性能はAMDを圧倒しており発熱の面でもAMDに比べ圧倒的に少なく、その当時省電力なCPUとしてもヒットしました。AMDが製造していたデュアルコアCPUは1コアのCPUを二つ並列につなげたものでしたが、IntelのCore 2Duoシリーズは1つのダイに2コアを搭載した純粋なデュアルコアCPUの誕生でした。

ここから、IntelはCその後のCore 2Duoの後継兼ハイエンドモデルとしてCore 2Quadの販売を開始しました。このCore 2QuadはデュアルコアのCore2 Duoベースのダイを2つ搭載した純粋な4コアではありませんでしたが、Core 2Duoの大きな売れ行きや性能が評価されCore2Quadシリーズも売れました。

そして現在のCore iシリーズへまた設計をし現在に至っています。この時代のAMDはIntelのCPUに及ぶようなCPUはなく特にIntelの上位CPUであるCore i7などのハイエンドシリーズと戦えるようなCPUはなく格安なCPUやその当時AMDが買収したATIのグラフィックスを搭載したAPUの販売を行っていたのみであまり売れ行きもよくありませんでした。

 Intelを打ち破るべく設計された格安高性能なAMDのRyzenシリーズ

IntelはCoreシリーズの販売後AMDは太刀打ちできない状態になり、市場はIntelの銅線状態になっていました。ですが、AMDも黙っていただけではなくIntelのCore iシリーズ打破するための製品である「Ryzen」シリーズを開発していました。

AMDが販売を始めたRyzenシリーズは昔のクロック競争とは違いコア数での勝負を仕掛けてきました。Ryzenは初代のRyzenが市場に登場した当時Intelでは8コアのCPUが10万円ほどしていたのに対しAMDのRyzenは4万円ほどでの提供をしていました。この8コアはIntelの非力なAtomをたくさんつなげたようなものではなく、Intelと十分に張り合える高性能な8コアCPUでした。



AMDのRyzenはCCXという4コアのCPUが1つとなったチップをたくさん製造しその組み合わせの違いでRyzen3・5・7・9のCPUを製造してきました。このCCXは1つ4コアほどのもので、この組み合わせ次第でどのようなCPUでも作ることができたため、大幅なコストダウンを図ることができました。

純粋な8コアCPUを販売するIntelの場合はコア数の多い分8コアすべてが動作するチップを作らなくてはならずCPUの製造においては全コアが正常に動かない場合も多く全コア動かないCPUは8コアCPUとしては売れないためコストが高くなりがちでした。

AMDのCCXの方法ではCCX内で動かないコアがあったとしても4コアのCCXのコア2つを無効にし2つのCCXを搭載して4コアCPUを作るなど動作のしないコアがあった場合にも製品として利用することが可能です。



また、ここ最近ではAMDの高性能なスレッドリッパーの設計のためにゼペリンというCCXを2つ搭載し8コアのチップとするものも出ており記事記述時の現在では64コアのCPUも登場しています。

Intelもまた、AMDに対抗するべくメインストリームのCore iシリーズのコア数を増やしたりなども行っています。

 IntelのCPUの番号、記号の見方と性能

CPUには、たくさんの種類があり製品の種類によって個々に品番がつけれれています。ここでは、その見方についてと性能について説明していきます。

IntelのCPUには、いくつかのブランド(グレード)があります。

1、Celeron

2、Pentium

3、Core m

4、Core i

5、Core X(i)

6、Xeon

の大きく分けて6つです。
それぞれ、用途によって名称が異なり性能も大きく異なります。

 Celeron 

Celeronは「セレロン」と呼ばれるCPUです。このCPUは、CPUの性能はとても低く、発熱が小さいことが特徴です。

セレロンは格安のノートPCや持ち歩きなどを想定したタブレット端末やネットを見ることを目的としたネットブックなどに搭載されます。

セレロンはその省電力性能からタブレット端末などに搭載されますが、性能が低いため、できることは限られており、主にブラウジングや簡単なオフィスの操作などしかできません。

性能が低く悪いようにも見えますが、上記のような利用のみな場合など利用方法が合えば格安で買えるPCが多いので選択の範囲に入るCPUだと思います。

セレロンには語尾にNがつくものとUがつくものがあります。
例:N4100、3650U

Nシリーズは性能が低いとされており、比較的Uシリーズの方が性能が高くなっています。しかし、最近はNシリーズも性能が向上しており、特にN4100は4コアのCPUで、少し前のCore mシリーズほどの性能を持っています。

 Pentium

Pentiumは「ペンティアム」と呼びます。このCPUは、Core 2シリーズが出る前にメインストリームとして販売されていたPentiumと名前が一緒ですが、昔と今とでは立ち位置が違います。

Pentiumシリーズはセレロンよりは高性能ですがCore iシリーズやCore mシリーズに比べると性能が低くなっています。Pentiumは、セレロンと同じく消費電力が低く設定されているのでタブレット端末やモバイルノートなどにも搭載されています。

セレロンでは物足りないけどCore i(m)シリーズのものは高いので無理という人には良いと思います。

 Core m

Core mシリーズはメインストリーム向けに開発されたCore iシリーズを超省電力にしたモデルです。

Core iシリーズと比較すると省電力なノートPC用のUシリーズよりも省電力で、TDPはおよそ5Wほどに収まっています。

薄型のタブレットパソコンなどにたくさん搭載されており、セレロン、Pentiumよりも高性能なので、Core mシリーズを搭載したPCはできる作業の幅が広くなっています。

Core mシリーズは省電力にされている分クロックの低クロック化など行われており、Core iシリーズとPentiumシリーズのどちらよりかと聞かれるとPentiumよりといえる性能です。

 Core i

今回のAMDとの比較対象にもなったIntelのメインストリームのCPUがCore iシリーズです。このCPUは安いモデルからゲームもできる超高性能なモデルまで様々な種類があります。

まず、Core iシリーズにはグレードが設定されており、

Core i3

Core i5

Core i7

Core i9

の4種類があります。この4種類では、性能が大きく違いできることにも大きな差が出てきます。

Core i3・・・Core i3はCore iシリーズの中でも最下位のモデルで性能はあまり高くありません。ですが、Pentiumなどの廉価モデルのCPUとは差別化が図られておりオフィスやブラウジングなどの作業はサクサクこなすことができます。第8世代からコア数が2コアから4コアに向上したので性能もより一層向上しています。

Core i5・・・Core i5は、いわばなんでもできるCPUです。簡単な動画編集や画像編集、ゲームからオフィスやブラウジングなどの作業までほぼなんでもこなすことができます。特にRyzenとの対立により第8世代のCPUからコア数が4コアから6コアに増やされ性能もそれに伴って大幅に向上しています。

Core i7・・・Core i7はCore i9が登場するまで最上位のCPUとなっていました。Core i7は、コア数、動作周波数どちらも高くなっており、動画編集から画像編集まで難なくこなせるCPUであり、ゲームなどの利用も問題ありません。重たい作業にも耐えるCPUで、クリエイターなどにおすすめのシリーズです。

Core i9・・・ウルトラハイエンドのCPUです。Core i7よりもコア数、動作周波数が高く、動画編集や画像編集、ゲームなどの重たい作業をよりサクサクこなすことが可能です。現在では10コア20スレッド最大動作周波数5.3GHzのCore i9 10900(K)が発売されています。

また、Intelには、品番が個々にあり、それにも大きな意味があります。


まず、一番左にくるのは、上記で紹介した、CPUのグレードになります。このグレードによりCPUの性能や利用する目的が大きく違います。そして、その後にくる番号の最初の数字は世代のことです。現在は第10世代まで発売されており、例えばCore i7-10700Kのようなものがあります。そして、その後にくる数字は性能を表します。数字が大きいほど高性能です。例えばCore i5-9400とCore i5-9500があるとするとCore i5-9500の方が高性能になります。

最後に語尾につく記号があります。この記号はとても重要です。この特徴を表す記号はいくつか種類があり、

CPUの種類
K・・・オーバークロック(自分で周波数を決めて動作できる)
無印・・・通常のデスクトップ版
F・・・内蔵GPU無効モデル
S・・・省電力
T・・・超省電力
B・・・デスクトップ版のCPUをノートPC用ソケットにしたモデル
G・・・AMDのGPUを搭載したCPU2製品のみ
H・・・ノートPC用ハイエンド
U・・・超低消費電力
Y・・・極低消費電力

の4つがあります。特に注意が必要なのが省電力版とそうでないモデルです。無印やオーバークロックモデルはCPUそのものの力がフルに発揮されますが、SやTは省電力化にともなってクロックが低くされていたりして性能が低くなっています。また、ノートPC用のUシリーズやYシリーズなどでは、Core i7でもYシリーズとUシリーズではUシリーズの方がCore i5の方が高性能だったりします。また、ノートPC用のHシリーズはTDPが高く設定されておりノートPCであってもデスクトップに近い性能です。

また、Fがつくモデルは内蔵グラフィックスが無効かされており内蔵グラフィックスが使えないので外部グラフィックスが別途必要になってきます。

この番号の見方は、Core iシリーズ以外の他のモデルも共通しています。(一部違う点あり)

 Core X

Core XはハイエンドPC向けにコア数が増やされていたり動作周波数が高くされていたりするウルトラハイエンドモデルです。名称上はCore i7などとなっているものもあります。

 Xeon

Xeonは私たちがパソコンを使う上ではあまり関係のないCPUです。Xeonはワークステーションやサーバーに搭載されるCPUで、特殊な機能などに対応しています。また、CPUをいくつか搭載できるマルチソケット機能にも対応しており大規模なシステムを作ることもできます。

 AMDのCPUの番号、記号の見方と性能

今回は、Ryzenのみの見方について紹介します。RyzenのほかにAthlonやAシリーズもありますが、格安PCなどしか搭載例はないので省きます。

 番号の見方


AMDのCPUもIntelと同じような表記をします。まず、左側にくるのが、CPUのグレードです。

Ryzen 3・・・主にオフィスやブラウジング、その他の軽いアプリの動作

Ryzen 5・・・なんでもできるモデル。動画編集や画像編集など簡単な編集や軽いゲームならこなすことができる

Ryzen 7・・・動画編集や画像編集など重たい動作でもなんかくこなす高性能なCPU

Ryzen 9・・・Ryzen 7よりも高性能な超ウルトラハイエンドモデル。同世代のIntelのCore i9よりもコア数が多く高性能

上記のようなCPUのグレードがありIntel同様利用用途によって選ぶ必要があります。

番号の左端はIntel同様世代を表します。RyzenはIntelのCore販売よりも後に販売が開始された製品なので世代は3世代が現在最新です(ノートPC用は4世代(Ryzen 7-4800H))。

そして、その後の性能を表す数も一緒です。

そして、違う点は特徴を表す記号です。この記号の数が、AMDでは少なくなっています。

CPUの種類
X・・・高性能モデル
無印・・・デスクトップの通常版
G・・・グラフィックス強化モデル
U・・・モバイル用省電力モデル
H・・・モバイル用高性能モデル
XT・・・高性能モデル(Xよりも高性能)(第3世代Ryzen)のみ

AMDには細かな消費電力を表す記号はありません。ですが、UとHがつくものはノートPC版として区別されています。

また、XまたはXTの構成のモデルというのは通常版のRyzenよりも周波数が若干高くなっており高性能になっています。

 最後に

今回は、パソコンのCPUの2大メーカーであるAMDとIntelについて紹介しました。IntelもAMDもどちらも対立をつづけ一時期はどちらかが優勢な時もありましたが現在もIntelとAMDは互いに対立をしておりどちらの製品もより高性能になってきています。Intel、AMDどちらも利用する用途などによって違うのでどちらが良いかは言いかねますがどちらを買っても十分な性能を有していると思います。

また、CPUの見方には、品番を見る方法がありCPUの大まかな性能がわかります。また、語尾につく記号だけでCPUの性能が大きく左右されるの注意してみないといけない点だと思います。

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